値が飛ぶ相場は終わらない…
2010年4月19日http://clinicmate.net/inquiry.aspx
値が飛ぶ相場は終わらない…
長い一週間だったのではないか…。
長い為替相場の歴史の中でも、今回のようなプライス・アクションは経験がない。
歴史の只中にいる、という感覚を実感するのは恐らくこんな経験を通してしか無いと思う。これで儲かっていれば何も言うことはないのだが、今週は先週儲けた分を吐き出す結果となっている。生き残っているだけでも、まあいいかと言ったところである。
ところで昨日あまりに酷いプライス・アクションを目の当たりにして、誰が相場をマニュピュレイトしているのかと考えたが、昨夜証拠金会社に勤める友人と一献傾ける機会があり、この疑問を彼にぶつけてみた。
彼の答えは意外にも、その犯人は我々証拠金取引をしている個人投資家ということであった。証拠金取引会社は当然我々の売買玉をカバー先に繋ぐ訳だが、そのカバー先が小口から大口まで間断なく流れ込んでくる玉をインターバンク取引でさばき切れなくなってきているらしい。結局、カバー先は、自己防衛策として、売買幅を拡げる、或いは、プライスを大きくずらすことになる。例えば、我々の売り玉(=カバー先にとっては買いポジション)がインターバンク取引でさばけないと思えば、彼らは買った価格を売値にして何とかポジションをスクウェア(=0)にしようとする。結果として、相場が飛ぶことになってしまう。
市場は、参加者が多くなることで、価格を安定させる。ただ、時として合成の誤謬と言った現象を避けることはできないのであろう。自分で自分の首を絞めるようなことに、我々はコミットしているのかも知れない…。
以下は、来週の予想レンジ。激しいプライス・アクションが続くと思われるので、飽くまでも参考にして頂きたい。
【ドル/円:96.00~101.00】
月足引値は、大事なサポート=96.40を下抜けなかった。ただザラ場では90.90まで下げているので、11月はともかく近い将来90円台をもう一度遣る可能性は高い。
週足引値は、去年6月の高値から引いたレジスタンス・ライン=98.50前後で頭を抑えられている。このラインを上抜いたとしても、週足転換線と5週移動平均線が100.10辺りで重なっているので、上値は重いとみている。
日足では、パラボリックに買いサインが点灯した。日足転換線=96.50がサポートとして効き始めている。ストキャスティックスの%Kも上げてきているので、押し目買いで攻めて良さそうである。
【ユーロ/円:122.00~127.00】
月足は、下ヒゲが125円台から113円、実体が150円台から125円台までといった異常な陰線となった。8月の高値がほぼ170.00だったので、この3ヶ月で55円以上の下げとなっている。ユーロ/円のマーケットが正常化するまでには、相当な時間と激しい乱高下が必要な格好となっている。これだけの月足なので、月足から判断する限りは、戻り売りしかない。
週足は、先々週の20円弱の半分を取り戻した格好となったが、週足の上ひげが長いことが気になる。今週の安値=113.62で目先の底を打ったと考えたいが、来週また下げ始めると、119.00、117.50までサポートらしいサポートがないので、注意が必要である。
日足では、ストキャスティックスの%Kが漸く50%に達してきた。水曜と金曜で下げトライに失敗(木曜は上げトライに失敗しているが)したことで、下値鍛錬の後上値トライに転換するものとみている。買いは127.50を確り超えたことを確認してからでも間に合いそうである。
【英ポンド/円:153.00~163.00】
月足は、1998年10月のLTCM事件(ほぼ43円-前回ほぼ36円と記したがそれは間違い)以来の下げ幅=50.90を記録した。(調べたら、1992年9月に47.50の下げがあるが、この際は何があったのか思い出せない。)1995年4月に安値=128.98をつけ、そこから相場が立ち上がってきたネックが138.65となっており、今週の安値=139.00はいいところを遣ったのではないかと思っている。ただ、もう一度そのレベルまで下げる可能性は排除しないので、150円割れには注意が必要である。
週足の格好は、ユーロ/円と相似形となっている。150.00、148.00にサポートがある反面、159.00~160.00が重くなってきている。来週は下値鍛錬の時期となるのかも知れない。
日足では、153.00、150.00がサポート、162.00がレジスタンスとなっている。
【豪ドル/円:63.00~72.00】
月足はたくり足となったが、陰線の実体部分が分厚い。月足の下げ幅=30円は1985年2月以来のことである。61.50~65.00のレンジは過去に揉み合ったところなので、下げが再度加速するのは60円割れからとなりそう。
週足は、66円超えが定着するかどうかが鍵。サポートは、60円を割れると、57.50~58.00が固い。
日足では、転換線と5日移動平均線が63.50で重なっている。この辺りがサポートとなりそう。パラボリックとストキャスティックスの形からは、上げトライになりそうにみえる。基準線=71.83を超えられるかどうかが鍵。
値が飛ぶ相場は終わらない…
長い一週間だったのではないか…。
長い為替相場の歴史の中でも、今回のようなプライス・アクションは経験がない。
歴史の只中にいる、という感覚を実感するのは恐らくこんな経験を通してしか無いと思う。これで儲かっていれば何も言うことはないのだが、今週は先週儲けた分を吐き出す結果となっている。生き残っているだけでも、まあいいかと言ったところである。
ところで昨日あまりに酷いプライス・アクションを目の当たりにして、誰が相場をマニュピュレイトしているのかと考えたが、昨夜証拠金会社に勤める友人と一献傾ける機会があり、この疑問を彼にぶつけてみた。
彼の答えは意外にも、その犯人は我々証拠金取引をしている個人投資家ということであった。証拠金取引会社は当然我々の売買玉をカバー先に繋ぐ訳だが、そのカバー先が小口から大口まで間断なく流れ込んでくる玉をインターバンク取引でさばき切れなくなってきているらしい。結局、カバー先は、自己防衛策として、売買幅を拡げる、或いは、プライスを大きくずらすことになる。例えば、我々の売り玉(=カバー先にとっては買いポジション)がインターバンク取引でさばけないと思えば、彼らは買った価格を売値にして何とかポジションをスクウェア(=0)にしようとする。結果として、相場が飛ぶことになってしまう。
市場は、参加者が多くなることで、価格を安定させる。ただ、時として合成の誤謬と言った現象を避けることはできないのであろう。自分で自分の首を絞めるようなことに、我々はコミットしているのかも知れない…。
以下は、来週の予想レンジ。激しいプライス・アクションが続くと思われるので、飽くまでも参考にして頂きたい。
【ドル/円:96.00~101.00】
月足引値は、大事なサポート=96.40を下抜けなかった。ただザラ場では90.90まで下げているので、11月はともかく近い将来90円台をもう一度遣る可能性は高い。
週足引値は、去年6月の高値から引いたレジスタンス・ライン=98.50前後で頭を抑えられている。このラインを上抜いたとしても、週足転換線と5週移動平均線が100.10辺りで重なっているので、上値は重いとみている。
日足では、パラボリックに買いサインが点灯した。日足転換線=96.50がサポートとして効き始めている。ストキャスティックスの%Kも上げてきているので、押し目買いで攻めて良さそうである。
【ユーロ/円:122.00~127.00】
月足は、下ヒゲが125円台から113円、実体が150円台から125円台までといった異常な陰線となった。8月の高値がほぼ170.00だったので、この3ヶ月で55円以上の下げとなっている。ユーロ/円のマーケットが正常化するまでには、相当な時間と激しい乱高下が必要な格好となっている。これだけの月足なので、月足から判断する限りは、戻り売りしかない。
週足は、先々週の20円弱の半分を取り戻した格好となったが、週足の上ひげが長いことが気になる。今週の安値=113.62で目先の底を打ったと考えたいが、来週また下げ始めると、119.00、117.50までサポートらしいサポートがないので、注意が必要である。
日足では、ストキャスティックスの%Kが漸く50%に達してきた。水曜と金曜で下げトライに失敗(木曜は上げトライに失敗しているが)したことで、下値鍛錬の後上値トライに転換するものとみている。買いは127.50を確り超えたことを確認してからでも間に合いそうである。
【英ポンド/円:153.00~163.00】
月足は、1998年10月のLTCM事件(ほぼ43円-前回ほぼ36円と記したがそれは間違い)以来の下げ幅=50.90を記録した。(調べたら、1992年9月に47.50の下げがあるが、この際は何があったのか思い出せない。)1995年4月に安値=128.98をつけ、そこから相場が立ち上がってきたネックが138.65となっており、今週の安値=139.00はいいところを遣ったのではないかと思っている。ただ、もう一度そのレベルまで下げる可能性は排除しないので、150円割れには注意が必要である。
週足の格好は、ユーロ/円と相似形となっている。150.00、148.00にサポートがある反面、159.00~160.00が重くなってきている。来週は下値鍛錬の時期となるのかも知れない。
日足では、153.00、150.00がサポート、162.00がレジスタンスとなっている。
【豪ドル/円:63.00~72.00】
月足はたくり足となったが、陰線の実体部分が分厚い。月足の下げ幅=30円は1985年2月以来のことである。61.50~65.00のレンジは過去に揉み合ったところなので、下げが再度加速するのは60円割れからとなりそう。
週足は、66円超えが定着するかどうかが鍵。サポートは、60円を割れると、57.50~58.00が固い。
日足では、転換線と5日移動平均線が63.50で重なっている。この辺りがサポートとなりそう。パラボリックとストキャスティックスの形からは、上げトライになりそうにみえる。基準線=71.83を超えられるかどうかが鍵。
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